院長挨拶

院長挨拶

令和6年3月1日よりよしか病院を開院・診療を開始しました。
当地で長らく医療の中心を担っていた六日市病院から、しっかりと医療継続を行うことが当院の使命であると考えています。六日市病院の急性期・救急重視の医療から、回復期・在宅医療重視の方向転換を行い、益田医療圏の中での医療連携を重視し、圏域内での当院の役割を果たしたいと考えています。
吉賀町との連携を密に町民の皆さんに適切な医療を提供し、当院で対応不可能な疾患に関しては連携病院への紹介を速やかに行います。

地域医療は、国が示している地域医療構想に従い、本当に必要な医療を取捨選択する時代に突入しました。
医療は日進月歩で高度専門医療を実施するには莫大な設備投資と人員の確保が必要です。従来の「あれば便利な医療」は今後継続不可能です。僻地においては、高度医療レベルを維持するための多くの専門医師の確保・医療機器の保持は残念ながら非常に困難です。
少子高齢化が進行し、医療従事者の確保が困難な吉賀町で医療を継続するためにはどうすればよいのかを行政・町民の皆さんと考えていく必要があります。

当院の方針としては総合診療を中心とした人に温かい医療を展開し、救急医療はできうるだけ対応はしますが、24時間365日の対応は残念ながらスタッフ不足のため行うことが出来ません。地域に必要性の高い専門診療科は維持したいと考えますが、やはり非常勤医師の確保のハードルも相当高いものがあります。
さらに、高齢化が進む吉賀町では、安心して最後まで過ごすには介護との連携は必要不可欠です。この度よしか病院内に介護医療院を併設しました。
訪問診療を中心とした医療と介護の切れ目ない連携で町民の皆さんに貢献したいと考えています。また、次世代の医療人の育成にも力を入れてまいります。

吉賀町のように高齢化・人口減少が進行している地域での医療介護の在り方・将来への継承を考えながら、地域の方の健康・生命を守り、地域の方に愛される病院を目指します。
地域の方にはこの病院を見守り育てていただけますようお願いします。

重ねて地域の皆様方のご支援をよろしくお願いします。

よしか病院
院長 木谷 光博